メイド刑事3
- 作者: 早見裕司,はいむらきよたか
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2006/11/14
- メディア: 文庫
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「あんたのおかげで、おいらには、家族ができたんだ。おいらを心配したり、かわいがってくれる、そういう本物の家族がさ。ここへ来たおかげなんだよ」
「よくわからないけれど……」
静香も微笑み返した。
「その人たちは、あなたを前から心配して、かわいがってくれていたんじゃないかしら。あなたが気づかなかっただけかもしれないわ」
今回で第7,8話だから、5巻までの予定があるってことは1クール分なわけですね。
第7話 怪奇! 幽霊の棲む館 爆裂娘登場
引用文のあたりで不覚にもジーンときてしまいました。いやほんと不覚。ベタベタな話なのに……。
というわけで準レギュラーのメイド見習い、ルカの登場です。最初こそ、執事の朝倉老人に甘えつつも葵にあっかんべーなんかして、「大人には良い子ぶった面、でも実はひどい本性」 というキャラに思えたんですが*1、その後は特にその二面性を強調することなく、だんだん素直になっていきます。まあテンプレ通りですね。そんなテンプレで涙目になってしまったわけですが。
あと、あとがきによるとスケバン刑事にルカと対応するキャラがいるらしいのですが、あいにく私のような名前だけはかろうじて知ってるよ世代にはさっぱりです。
第8話 葵、爆発3秒前! 白薔薇は死の香り
苦笑するタイトルここに極まれり、といった風情。
こちらは2巻の話と近い感じで、葵の仇が関わってくる、いわばメインストーリー。でも微妙。なぜって、私は「萌えよりも燃えを追求した」 というこの小説で燃えないから。じゃあなんで買ってるかというと……惰性? まあ端々の会話とかが面白かったりはするんですが。
で、ライバル登場です。葵はともかく、こいつはメイド技能を持ってる必要はあるんだろうか……とか色々思いますが、まあそんなもんですかね。今回あっさり引き下がったので、あと2回は邂逅しそうです。もちろん1回目は葵がコテンパンにされる感じで。
余談。ヘリで飛び立って逃げる相手にはプロペラの回転軸を狙撃すりゃいいんじゃね? と自然に思った私ですが、そりゃゴルゴいないと無理な話でした。なんか駄目だ。
*1:ちなみに私はそういう裏表あるよキャラは好きじゃないです。