タクティカル・ジャッジメント4 ろくでなしのリアクション!

読了。口絵が1ページから4ページに増えて満足。

「何があったかぐらいは話してもらえるんだろうな」
「そーよそーよ!」 例によって皐月が要らん口を挟む。「あたし達にもちゃんと事情は話しなさいよ! 面白い話を独り占めするヤツは馬に蹴られてシベリア行きよ!」
それは死ぬな。

だめだ、おかしすぎる。馬に蹴られてシベリア行きだなんて。


この皐月、中学生なんですが共産主義に染まってるという(私としては) 珍しい設定で、もうなんかコミュニスト的な発言が出てくるだけで笑えてきます。でも共産主義に心酔してるだけでシベリア送りの恐怖が実感できるのかなあ。それこそ日常会話に出てくるレベルまで。まあ面白いんでどんどん発言すればいいです。
この巻では堀内検事が退場、代わりに敏腕若手検事が出てきます。はいはいどうみても逆転裁判の御剣(ミツルギ)検事のポジションですよ、と。堀内検事はハゲのおっさんの方ですね。
いつも堀内検事を手玉にとって遊ぶ山鹿ですが、今回では手玉にとったつもりで取られていた、という逆のポジションに。一枚上手というテンプレ通りな設定です。もちろんその後の展開もテンプレ通り。まあそんなもんですね。
ただ、300ページの逆襲はかなり爽快でした。ここぞという時にやり返す、それでこそ山鹿! やられっぱなしじゃないぞ! とつい心の中で喝采を挙げてしまうほどでした。


次は湯煙なんとか編とかで、日常の絡みがちょっと楽しみ。