タクティカル・ジャッジメント7 おもいこみのリベンジ!

読了。

「ああ、それは奇遇だな。実をいうと私も君の顔を見た瞬間に、なんというかな、こう胸と胃の辺りがムカムカしてきてね、吐き気を催してくるんだよ。しかし、この小汚い事務所をこれ以上汚すのも忍びない。だから山鹿くん、もしよければ君の顔を手ぬぐいか何かで隠しておいてくれると助かるんだが」
「それなら、俺のよりあんたの顔を包んだ方がいいだろうな。あんたはこの後、公道を歩いて帰るんだろう? 一般人にまであんたの顔を見せて不快にさせるのは忍びないと思わないか?」

連戦連勝中の山鹿に国選弁護の仕事が回ってきた。しかも殺人罪で本人は自供しているという――逆転無罪の法廷ミステリ第7巻。


被告人の自供でページの約半分を費やしてますが、「青の炎」 のような犯罪者側に感情移入させるサスペンスが良い感じ。ただまあ、自供してる人の弁護ということはアレなわけで、その辺の要素はどうにも普通の域を出なかった。
ところで、口絵でサブキャラの顔が描かれてるんだけど、周堂裁判長のひげ面がどう見ても逆転裁判の人なんだけど。いいのかそこまでして。あと最後の挿絵がツボに入ってしまって悶え中。