タクティカル・ジャッジメント9 被告人・山鹿善行
タクティカル・ジャッジメント〈9〉被告人・山鹿善行 (富士見ミステリー文庫)
- 作者: 師走トオル,緋呂河とも
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/11
- メディア: 文庫
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…………。
やりやがったあのハイエナ。
OK。ナイスジョーク。こうも面白い話を聞かせてくれるとはな。東ヶ崎もサービス精神というものが分かってきたかこのクソったれ。
そうか。まさかこの俺が、痴情のもつれが原因で人を殺すことになるとはな……!
目が覚めた山鹿が見つけたのは、手に握られた血塗れの包丁と、隣に転がっていた死体――法廷エンタテイメント第9巻。
法廷ミステリとしてじゃなく、エンタテイメントとして見れば不満はないなあ、と気付いた。第一部完でもう遅い気もするけど。
×××××疑惑をかけられた山鹿と、それから逃げる影野が面白かった。この顔すごい的確だなあ。あとは八つ当たり裁判長とか、東ヶ崎検事との応酬とか。まあいつも通り、ってことだけど。「ついパーッとなってやった。後悔はしていない」 とか「誰が上手いこと言えと言った」とかネタもたっぷり。公共の場では唇を必死に噛んでないと読めないレベルだった。いつも通り。