天空のアルカミレスⅡテスタコーダの鬼

天空のアルカミレス (2) (電撃文庫 (1289))

天空のアルカミレス (2) (電撃文庫 (1289))

読了。

「分かったんだ……この剣の能力」
水漣と川で斬り合った時、拓也は得体の知れないこの「鬼」 の力に怯えた。今、その感情はどこにもない。彼は下腹に力をこめて水漣をじっと見据える。体の中に目の前の相手への闘志が漲ってきた。
「今までは剣と外殻で戦おうとしていたから分からなかったんだ」
必要なのは自分自身が立ち向かうという強い意志。

武器を持つと怪物に変身する<テリオン>と、武器を持つと鎧をまとう改造人間<アルカミレス>のシリーズ第2巻。


1巻の感想を見て回って初めて、「古き良き変身ヒーローもの」 という認識を得ましたが、今回は実感を得ました。確かに。どこでそう思ったかというと、挿絵115頁の拓也の顔なわけですが。ライダーっぽいよね。
礼菜は一切出番がないかと思っていたら、最初と最後に一応ありました。絶望を叩きつけられるも信頼で跳ね返し、しかし一点を突かれて信頼に疑心が生まれ……と言った具合。ああ、これはやばい。暗黒面に落ちていくよ。
さて新しく出てきた味方の「享司」 ですが、どうも一物抱えてる模様。最後に享司が剣の能力は何だった? と聞いて拓也が答えるんですが、「それ言っちゃ駄目ー! きっと拓也に闘志を持たせようと、わざと日向子を傷つける類のことするからー!」 とか思いましたがもはや後の祭り。まあこういう場合の私の勘は大抵外れるんですが。そしてもう一人、国立はる華。「ふーん、そうですかー」 が色々と怪しいキャラですが、今回は引っ張るだけで終わりか。


1巻から舞台が整ってきて、割と楽しみになってきました。さて3巻3巻。