ぷいぷい3!

ぷいぷい3! (MF文庫J)

ぷいぷい3! (MF文庫J)

読了。

シエラのメイド服を見て、中学生女子などがうらやましそうに「ゴスよ」 「ゴスだわ」 とささやきあっている。男子は陣に、羨望と嫉妬のまなざしを向ける。
「あの娘、 スゲー可愛いな。アイドルの撮影か何かか?」
「カメラ無いから普通にデートじゃない? 後ろから男来てるし」
「あんな楔形文字にしか興味無さそうな奴がカレシ? もったいなくねー?」
「……一見で、よくそこまで俺のパーソナリティを見抜いたものだ」
陣は硬い声でつぶやいた。

ランプの魔神はメイドの格好したツンデレだった、な話第3巻。


これはやられた。轟沈。どんどん好みの方向へ填まっていく展開にニヤニヤしっぱなし。二人旅。温泉。並んだ布団。あー!*1
それでいて前回からのシエラの不満が募りつのって、最後に247頁で「ニコニコしている陣の顔を見ると、思わず涙がこぼれそうになった」 で解放された時にはこっちまで涙目になったりして。ピンポイントで柔い箇所を刺激された気分。ここまで感情移入できたのは久しぶりだなあ。感動すら覚える。って感動したから涙浮かべたんだけど。
細かい隙間を縫って縫ってして、やっとここまで辿り着いたような感じ。かなり条件の厳しいルートを通って辿り着いたエンディングとか。ああ、こんな感覚を得られただけでもう大満足。今から次が楽しみだなあ。


 

*1:こう、シエラがときめいてる時は陣が気付かず、陣が悶々してる時はシエラが気付かずみたいな展開がおいしすぎる。