鳥籠荘の今日も眠たい住人たち①

読了。この作者のを読むのは2つ目。

「浅井さん、今度こういうのなんかどう?」
浅井が雑誌から目をあげた。流し目なんか作って色気を強調し、悪戯っぽい気分で反応を待っていると、
「衛藤」
真面目な顔で呼ばれてちょっとドキッとした。
「……お前、まさか自分の谷間のなさに気づいてないってことは」
「放っといてよ」

一風変わった人ばかりが住み着くホテル・ウィリアムズチャイルドバード、通称「鳥籠荘」。ちょっと変わっていてちょっと普通の彼らの日常を描く。


まあまあ。カスタムチャイルドよりは好印象……というのは、あれは長すぎて途中でだるくなってきたからか。家事全般をこなすゴスロリ少女と着ぐるみお父さんのが良い話。
ただ、さっき引用文を探すのにパラパラめくって、なかなか見つからず30分くらい経って、ふと、けっこう面白く感じてる自分に気づいた。「パパは私だけのHERO」 は初読でも良かったけど、それ以外も何となく良い感じに思えてきたから不思議。


ところで、こういう話になると必ずといっていいほどあとがきで「冒険も戦いも超能力もないですが〜〜」 とか言いますが、もうそんないちいち断らなくてよくね? とか思った。