れじみる。
- 作者: 藤原祐,椋本夏夜
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/12
- メディア: 文庫
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「ところでマスター。赤ちゃんはどこから来るのですか?」
くだらない冗談を言い始める硝子に、僕は笑った。
「コウノトリが運んでくるんだよ」
「ではコウノトリの赤ちゃんは誰が運んでくるのでしょう」
「知るか!」
100%ほのぼのパートのレジンキャストミルク短編集。
いやぁ、笑った笑った。特に『ぶつもり』。何のことか分からなかったので、「ぶつもりってそれかよ! ていうかそれwww」 な状態。あと全員が全員そっぽを向くってのがコント的というか、吉本新喜劇ライクな感じがして吹き出した。そしてまさか、お化け屋敷でニンジンをあんな風に使うなんて……。
しかし何が凄いって、イラストの多さ。「本誌で掲載されてた時のミニイラストは流石に使われないだろうな」 とか思ってたら全部使ってきた。それに加え、モノクロ漫画は総数にして16ページ。描き下ろしではないにしろ、本誌で使ってたイラスト全部詰め込んでないか、ってくらいイラストが多い。ライトノベルってここまで出来たんだ、って感じか。
本編のダークっぽさも良いけど、もっとほのぼのを! という人にお勧め。
余談。
今はもうアレだけど、本誌掲載時には2巻発売と近かった遊園地話なんかは、短編のひめひめと2巻のひめひめで絶叫する人続出だったりして、そういう意味ではほのぼの100%と言えなかったりする。そして海水浴の話は……。
あと何故か塚原にイラストが。これはもう、6巻でアレだろうな。