ナハトイェーガー 〜菩提樹荘の闇狩姫〜

ナハトイェーガー ~菩提樹荘の闇狩姫~ (GA文庫)

ナハトイェーガー ~菩提樹荘の闇狩姫~ (GA文庫)

読了。ちなみに各ゲームは未プレイ。

「ねえ、これってなんだと思う?」
渡された小箱に、恐る恐る視線を落として訊いた。
「玉手箱だと思う」
「やっぱり?」
「そりゃもう、どう考えても」
「……開けてみて、いい?」
「共白髪のお誘いってわけね。まっ、この際だからお付き合いしましょ」

作者のサイトで公開されていたナハトが遂に本に。


メインの軸はさっぱり説明されないので、見るべきは女子高独特のノリとか百合とか貴人な幼女とかなのかな。まあ、公開されてた第1章はその辺が楽しかったわけだし。内容は改稿なしのような気もする。
あとがきで「こんなに詰め込むと雑学脳が枯れてしまう」 とある通り、ふっと雑学の話を振っても、それに合わせて返してくるような機微のある会話がいい感じ。怪盗紳士の格好をしてきた幼女に「モノクルはどうしたのかしら?」 と問うたら、返す言葉が「あれは瞼の上が痛くてたまらないから、さっき暇をやったところよ」 だなんて。ああもうこんな会話大好き。この会話が機微を含んでるのかどうかは知らないけど。


続きは当然出るようで、さて何やら不審な匂いのする次巻への引きが。次こそ闇狩りとかの話を詳しく聞けたらいいな。