電波的な彼女 〜幸福ゲーム〜

電波的な彼女 ~幸福ゲーム~ (スーパーダッシュ文庫)

電波的な彼女 ~幸福ゲーム~ (スーパーダッシュ文庫)

読了。

「この痛みは、あたしのものだ。君のものではないし、君が共感するものでも同情するものでもない。その必要もない。他人の痛みに同情は不要、共感は幻想、ましてや理解など論外、そういうものだ。わかるか、あたしの言ってる意味が?」
「だから、無視しろってのか?」
「そうだ。君が理解した気になってる光の悲しみとやらは、君の妄想に過ぎない」

電車に乗っていると、瞬く間に痴漢の冤罪を着せられた。たまたま居合わせた堕花光によってその場は事なきを得たが――。


今巻はそれほどインパクトないな……まあ多少はあったけど。それにしても雪姫、特に前者は3巻にして最高だな、とかって心を緩ませてたら不意打ちくらった。うわあもーう!
ラストの加速思考あたりからののめり込み度は半端じゃなかった。いやあ凄い。ぴったり嵌まった。そして、さり気なく「ここには二人も友人がいる」 は2巻の「いい友人を持ってるな」 を考えると素敵な流れ。


母の出番はついにゼロ……だけど、所々で母の言葉を思い出すのってやっぱり源流というか根本なんだろうな。基準点というか。