カーリー 〜黄金の尖塔の国とあひると小公女〜

読了。

「ええと、この子の名前なんにしよう。プリンスってどうかしら。いっそ、ヒンディ語で、ええと王子さまってなんていうんだっけ、”マハラジクマール”?」
「名前ですって?」
カーリーは、その黒々とした目に一瞬不穏な光を宿らせて、
「そんなのフォアグラで十分だわ」
「それはガチョウよ、カーリー!」

インドがイギリス領だった時代、シャーロットはインドにある女学校の寄宿舎で暮らすことになった。インドに初めて来たその日、教会の上の十字架に佇んでいた少女は、黒いオニキスの瞳を持つ、天使のような――ヴィクトリアン・ラヴ・ストーリー。ラヴ。


それなりに楽しかったかな。
表紙からして百合百合っとした話かな、と思いきや……どっちだ?! という。あと、女性は礼儀作法が云々、とか言ってる女学校の隣でメイドにヤバげな格好をさせる青年がスパイス的な役割……と思いきや何それ。少佐? とか。
ただ、世界史というか社会情勢(過去のだけど) とかは全然頭に入ってこない。フランスとイギリスとドイツとロシアとポーランドと……一応わかりやすく書かれてる(と思う) けど、サッパリなものはサッパリなわけで。