とらドラ!4

とらドラ! 4 (電撃文庫 た 20-6)

とらドラ! 4 (電撃文庫 た 20-6)

読了。

大河とこうしている限り、セレブな別荘も借家の二階も、大差ない空間になってしまうのかもしれない。同じ空気になってしまうというか。その辺にインコちゃんの鳥かごがあって、そのうち泰子までべろんべろんで帰ってきそうな気さえする。今にもほら、「たらいまぁ〜」 と舌足らずの甘い声、千鳥足でハイヒールを鳴らして。大河と一緒にいる、この空間に。
それはなんとも不思議な感覚で、しかし決して嫌なものではなかった。

別荘に行くよ海水浴だよ、なラブコメ第4巻。


盛り上がってまいりました!
という感じで夏休み終了。3巻はコメディ色が強いものの、ラストの離れ業でしてやられたって感じだったけど、今回はさっさとラブ分を大量混入させた雰囲気。
基本はコメディや、好きな人への嬉し恥ずかしなアレコレ。しかし所々で挟まってくる登場人物の心の動きが割とシリアスで、2,3巻で固定しかけた4者の関係に変化が出てくる。さぁて盛り上がってまいりました! と次の展開へ否応なしに期待させられる話だった。いやあ楽しみ。
でもどうせ実乃梨と亜美メインヒロインたる大河を美味しく引き立てる為にスポット当てられた気がするけどね!


しかしそれにしても、亜美マジ怖いな。オンオフ切り替えた時のあの冷たさ! あぁ怖い怖い……。