殺×愛3 ―きるらぶ THREE―

殺×愛3 ―きるらぶ THREE― (富士見ファンタジア文庫)

殺×愛3 ―きるらぶ THREE― (富士見ファンタジア文庫)

読了。

鞄の包みと、僕とを交互に見ていたサクヤは、ギュッと拳を握りしめた。
「……行ってくるっ」
「有栖川さん、がんばれー!」 という女子の応援と、事態を察知したクラスの野郎どもが放つ「密くん、くたばれー!」 という罵声が飛び交う中、対天使兵器はしずしずと僕の方へと歩んでくる。

TWOから間を置いて読んだけど、何だかこの地の文に慣れてきたかも、な第4巻。


面白……いのか。どうか。微妙か。
何もいらない、ただあの人と会うためなら――という主人公の偽悪にもだんだんと綻びが見えはじめて、主人公も自覚しつつ、さぁここからがお楽しみ、という印象。FIVEで怒涛の展開だそうで、ちなみにFOURでは怒涛のラブコメ展開だそうで、どっちも楽しみ。ただ今の段階では面白い! とは言えないのが残念なー。


自分を見つめないで本心を隠し続ける主人公の語りが、シリーズ最後に爆発してくれるのを期待しつつ、次の巻へ。文化祭らしい。