悪魔のミカタ② インヴィジブルエア

再読。

「そうだ。契約は無効、従って《マリアドール》 が盗まれたとしても、ボクが訴えない限りジケンにはならない!」
「……取り戻したくはないのですか? 『思い入れのある一品』 を」
大元ははじめて、コウの顔をしっかりと見た。顎で彫りかけの彫像を指し、
「今、彫ってる」
いい答えだ――コウは大元が気に入った。

運搬中の彫像《マリアドール》 が忽然と消えた。それは「悪魔のミカタ」 としての初めての事件の始まりであった。『知恵の実』 の名前はインヴィジブルエア――あらゆるものを透明にするスプレーで……という話。


ああ熱い。無駄に。
再読なので先の展開が分かってるからこそ、なのかも。初読のときは展開や思惑が割と複雑で、そこまで分からないというか。ミステリな部分やその他諸々は覚えているので、キャラクタが何を考えてるかが分かって楽しいのかも。いや、実に楽しい。
印象に残ってるシーンは、小鳥遊の「これは巫女としての、お前への呪いの言葉だ」 とか、菜々那の「強さとは、苦難の状況下で『面白いじゃない』 と呟く事」 とか。熱い。熱すぎる。小鳥遊のはストレイ・キャッツ編を思い出すと特に。あとコウの「立っていては立つ事はできないのだ」 も外せないw 「共感の瞬間だった」 てちょっw


だいぶ昔に読んだので、再読しての発見が多いのが嬉しい所。さて次はパーフェクト・ワールドか。