悪魔のミカタ③ パーフェクト・ワールド平日編

再読。

「妹を宇宙人にさらわれ、しかも誰にも信じて貰えなかった、あの時の激情は今、どこにある? 思い出せるのか? それを」
「お前……は」
「堂島コウ、君は知っているはずだ、時の流れの優しさ……残酷さを。どんな傷も、苦しみも、時はいつか癒してくれる。それとも君は覚えているのか? 妹を失った、その時のことを。その悲しみを、怒りを――妹のことを」

舞原妹、サクラを遊園地デートに誘うよ! 平日編。


ふう。面白いなこれ。ホント。
前編だから知恵の実は出てこない、けど展開はもう熱い熱い。熱すぎる。まあ知恵の実を出汁にした「知恵比べ」 が楽しいわけだし……つまりは知恵の実がなくても「知恵比べ」 は出来るわけで。その辺はかなり満足。
やはりこの巻は何といっても「さぁ、今こそ貫け、我が《Ⅴウエスト》 第二の――弾丸!」。こいつ。敵なのにかっこ良すぎる。あと「僕の手作りなんだ」 の真ん中3文字にルビが振ってある辺り、この巻で「安県が《 It 》 保持者であったことと、《 It 》 は所有者の望みを叶える知恵の実に変化し、それを新たにリストに登録する」 ということが分かる。
"みん" との知恵比べもまた良いけど、些細だけど忘れちゃいけないのが、教頭の「カツラをわざと落として、頭皮にマジック塗ってあるのを見せて笑わせる」 という体の張りよう。駄目だこいつw