悪魔のミカタ④ パーフェクト・ワールド休日編

再読。

メモを捨て、こちらを見る。
決意と決断に満ちた顔――
少年はまっすぐこちらにやって来て、
黙って彼にチットを見せた。
『螺旋空間ドラゴンスクリュー』 の係員は、畏怖と期待と興奮と感動に全身を震わせ彼にフラグを手渡した。心の中で呟きながら。
(ああ、俺は今)
(伝説を目撃しようとしている……)

舞原妹、サクラを遊園地デートに誘ったよ! 休日編。


トリックが分かっていると楽しめない巻。……一部を除いて。
今回はコウが「ウサギさん、お前は実につまらなかった」 と言う通り、普通だった。熱くはない。ただ、日常会話、例えばホミン(♂) の「身長を合わせようとしているのか?」 とかは良い。笑える。その後の展開ももちろん。
そして、何といっても、”悪魔のミカタ” 屈指の名シーンである『螺旋空間ドラゴンスクリュー』 。もう面白すぎる。そしてこの係員の、「もしかして」 というドキドキ感。本筋とは全く関係ない。しかし笑える。ニヤける。


ラストの「血の味が、して来ない」 の焦燥感、そして次の「ディープキスをしているという認識」 。この辺を読んで、「悪魔のミカタ」は緩急があって面白いのかな、とかも思う。”緊張” と”緩和” が上手い具合に、やじろべえみたいに揺れてるというか。