GOSICK Ⅲ ―ゴシック・青い薔薇の下で―

読了。

『だけど君、こういうときに役に立たなかったら、ただの意地悪っ子だよ?』
ヴィクトリカは一弥の暴言にびっくりしたように、緑色の瞳を大きく見開いた。瞳がどんどん潤んでいく。小さな両手で受話器をギュッとつかみ、震える声で、
「ち、ちがう……。わたしは意地悪っ子じゃない、ぞ……」
『じゃ、助けてよ!』
「…………!?」

1人で都市部に買い物に行ったら事件に巻き込まれたよ、な3巻。


それなり、かなあ。
トリックというかミステリは割と予想しやすい。まあそんなもんか。
今回は久城一人が現場にいて、学園にいるヴィクトリカに電話相談する話。電話越しのせいか久城が強気で、二人の力関係が均衡になってきた感じ。うん、良いね。「絶交は、いやだ……」 とか弱々しく言うだなんて。なんてこと!
ただ、次の巻では何事も無かったかのように、久城がトホホと言いつつヴィクトリカに従うような関係に戻ってそうな気もするけど。


2巻でもそうだったけど、グレヴィールの顔が割と美形なのは違和感がある、というか、ドリル頭なんかしてるとコメディタッチの顔を想像するというか。私が、もわもわもわ……と想像してたのはバッカーノのアイザックだった。