悪魔のミカタ⑩ It/スタンドバイ

再読。10日までに13巻に届くかは微妙。

「確かに、あたしに人は殺せない」 綾は言った。「でもそれを、間違っているとは思わない。殺せることを誇れるやつこそ間違っている。殺せない人を笑うやつこそ間違っている!
人を殺せないことを、バカになんか、絶対、絶対、させるもんか!」

ランドールの事件が終わり、しかし新たな事件はすぐそこにやってきている――It 編インターバルの短編集。


なかなか良かった。中でもアウグーリ、天狗、いんの3つ。
『多分、出会ってなかったね』……小鳥遊と綾がむにゃむにゃ…な話。
『アウグーリ!』……水彩の顔見せ。いや絵はないけど。洋平はそっち行っちゃうのな。
『バカに、させない』……狐面じゃなくて天狗面だった。そうと思ってみるともう『 無玄 』 としか思えない。なるほど、これ思いついた人すごいな。
『いいや、うそだよ』……ふんどし。「人を斬らば初段の腕」 とけしかけるシュウが怪しい所。
『キングダム』……ここでも奴の挙動が怪しいと思うのは勘繰りすぎ?
『ほれ見たことか』……いんの「わ、私は、な、泣けない、ぞ?」 で泣いた。やられた。
『ここから始まる物語(本編)/(承前)』……コウとイハナ「多分、初めての――」 あああ? どういう意味だろう。いまいちコウの決心が見えてこないorz




私的メモ。
・綾が「これって、デジャブ?」 と思って遠くに見える鳥居に近付いていくのは、のちの綾の「人生の、探偵に」 と合わせて『日奈の記憶が残っている』 と考えるべきか。だとすると赤いは『ストレイキャットが安置してある奥の院』 かな。
・天狗面の男が「なんなら恕宇の父親なら、その道の専門家だろう?」 と言うことから、
1.『他の人は全てフルネームで呼ぶのに小鳥遊だけは下の名前で呼ぶ → 無玄
2.『天狗面の男「――は真実ではない。すべては――」 の発言はコウの記憶の封印に関すること』
の2つが分かる。天狗面の男の正体は〜、は人から聞いた話だったので、1.でやっと自分でも納得できた。