GOSICK sⅡ ―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車―

読了。

「ほら、思い出せよ。ぼくたちが、ブロワ警部に命じられて、図書館塔に連れていったりする生徒がいるだろ。あいつは只者じゃない。一見して、ちがう」
「……あっ」
エバンが叫んだ。
正面玄関の観音開きのドアを開けながら、
「あいつが秘密の名探偵?」

二人だけの学園にて、一弥とヴィクトリカは同じときを生きる。ひと夏の間に重ねられる、淡い逢瀬の物語――ゴシック、短編集2。*1


何はともあれ、楽しかった。
一弥とヴィクトリカは夏休みを学園に残ることになって、っていう話。二人だけ! のはずなのに、二人以外に起こった謎を手紙やら電話やらで知って、ヴィクトリカが解くって感じ。そのせいか、割と脇役中心のストーリー。二人の絡みはしっかり押さえてあるから問題ないけど。
昔のセシル先生の悪行とか、木の上のヴィクトリカ/木の下のケーキとか、一弥の姉の結婚相手がかわいいとか……色々あるけど、個人的にクリティカルだったのは156頁「そんな顔をするなよ! 反則だ!」 の瞬間の二人かな。ああもう。


さてこれで最新刊に追いつける。その前に学校の階段、電撃新刊、の順だけど。

*1:てこれカバー見返しの文章なんだけど、期待感高めすぎだ。絶対。