学校の階段4

学校の階段4 (ファミ通文庫)

学校の階段4 (ファミ通文庫)

読了。ついに学校の3Dマップまで。映画の学校はどうするんだろうか。実は母校そのまま、とかだったら済む話だけど。

「…………それは、非常に難しいやり方だぞ。絶えず目を配っていないと、簡単に最悪の展開を迎える。あまり好きではないが、先に防護策を立てた方が安全だ」
「それじゃあ、私がいる意味がありません」

当然のごとく三枝編だよ、な青春疾走物語。


 筋 肉 長 い 。
まあそれは置いといて。内容はそこそこ。
もくじからして、安直すぎて逆に近年稀に見ぬ、分かりやすいタイトル群だった。「誤解」「境界」「崩壊」「再会」「後悔」「臨海」「最適解」。しかしまあ、分かりやすい流れを示すのは「起」「承」「転」「結」 みたいなものかも。
体育祭のバカさ加減は笑えたんだけど、その後の本編? はどうにも乗り切れなかった。よく分からなかった。口絵の神庭の顔と「絶望しろよ」 の文字に「逆境展開きた?」 と心躍らされていたのも敗因かも。それほどでもなかった。もうちょっと、こう、悪逆非道ぶりを期待して……この作品にそれを期待するのもどうかと思うけど。
でも最後の最後での青春直球ぶりは良かった。青春ものは恥ずかしければ恥ずかしいほど良し、っていうのもどうなんだろう、とは思うけど。


映画は、名前やキャラを変えて、階段部っていうアイデアだけ上手いこと取って映像に、なら面白そうだなーと思ったり。