pulpⅢ

pulpIII (ファミ通文庫)

pulpIII (ファミ通文庫)

読了。

「言ってくれれば、あんたも参加させてやったのに。あんなとこに座ってビール飲んでりゃ、そりゃ不審者扱いもされるさ」
彰が言い放つと、元禄は苦笑し、片手をポケットから抜き出してバサバサの髪を後ろに撫で付けた。
「そりゃ、いけん。わしは不器用じゃけェ、そがァに上手く城なんぞ作れんわ」

狂気漂うゲームに巻き込まれた嬢は、唯一戦力の足りない自分が嫌になり、訓練を始めたが……愛と狂気のパルプ・ストーリー、終幕。


うーん、無難に収まった。ハリウッド映画のような。*1
つまり面白いことは面白いんだけど、あんまり印象には残らないかなー、というか。3ヵ月後には絶対に忘れてるような無難さ。まあ、読んでる時間が楽しければいいんだけど。
283頁「まだ、お母さんって、呼んで貰えないのね……」 が正にそれ。ちょっとウルッと来る無難さ。あえて自分からウルッとする方向へ持って行ってる感。ああ、陳腐。


「三月、七日」 も読んでみようかなって思ったけど、2巻の他作品紹介ページで「三月、七日 〜その後のハナシ〜」 が「三月、七日」 のネタバレ紹介だったりして中止。

*1:まぁ、あとがきでも陳腐な結末だって言ってるけど。