リリアとトレイズⅤ 私の王子様
- 作者: 時雨沢恵一,黒星紅白
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/03/01
- メディア: 文庫
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「…………。泣いてるのか?」
「うるさいっ! この能天気王子! あなたもスフレストスに行って、どれだけ重い物をあの細い人が背負っているか見てこい! うちの能天気王室とは桁もレベルも違うぞっ! クソッ! 私が男だったらどんなに良かったかっ! 一緒に背負って助けてあげられたのに……」
”二十歳になるまでに将来を誓い合えるほどの恋人を見つけられなかったら、ベゼル王家に婿入りする” ―― トレイズ十七歳、婿入り予定の相手がイクス王国を訪問することになり……クライマックス・エピソード上巻。
まぁまぁ、いつも通り。
あー、やっぱり計3話で終わりかー。まぁトレイズが暴露した時点で話としては終わりだろうし。というか215ページは短すぎない? 代わりにオマケ話が入ってきてるわけだけど、(それはそれで楽しかったからいいとして……) 下巻で今までの諸々を回収できるのかな? ものすごい厚くなったり。
しかしまぁ、メインというか見たい箇所はやっぱり大人達で、リリア達はサブという印象が強い。このまま行けば、リリアとトレイズの行く末も「ふーん?」 で終わりそうで不安だなあ。もう下巻に賭けるしかないのか。……ないか。いっちょドカンと大花火をね。「アリソン その後」 っていうイメージを吹き飛ばす奴をね。
あと、上の引用文だけど、メリエルが漢前すぎる。無駄に。24頁だけど、個人的にここが一番よかった。