お隣の魔法使い 不思議は二人の使い魔
- 作者: 篠崎砂美,尾谷おさむ
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2006/11/14
- メディア: 文庫
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「ええと、物は地下室に……」
なんと、ツクツクさんの家の地下室に入れるのね。
「あるのですが……」
ツクツクさんが、ちょっと困ったようにあたしを見た。
この後におよんで何を困る!
「どうしてツクツクさんの周りは不思議なことばかりなのかしら」 「トゥックトゥイックですよ、ミス・メアリー」 ――ちょっと不思議でちょっと素敵な物語、2年目。
相変わらず面白い。1巻の延長。
まぁ、感想も1巻とほぼ同じってことだけど>延長 ただ、あとがきで「意味がないようで、実は割と設定や伏線を盛りこんでるよ」 的な発言があって、1巻の最後でツクツクさんが「ミス・メアリー」 と呼ぶのは誤植かな? とか思ってたけど、どうにも意味があったらしい。両者の違いって何だっけ……? と中学英語を思い出しつつ。他にも51頁「FROM YOUR FRIENDS」 の"S"から、缶詰の交換相手は”ヘイゼルナッツさん” かな? とか。だとしたらアルプスの空気も納得。
気に入ったシーンは、引用文辺りと、145頁「さすが、お母さんは正しいわ」 とか、ラジオの話とか、229頁「ぬくぬくさん、さようなら……」 とか。
爆笑とかってわけじゃなく、徐々に何かが積もっていって、最終的におかしくて仕方なくて笑う、という緩やかに面白い本。次も楽しみ。