氷菓

氷菓 (角川文庫)

氷菓 (角川文庫)

読了。

「千反田さん、議事を乱すのは悪いと思うけど、仮説は立たないよ。自分で探してきて言うのもなんだけど、たったこれだけのコラム記事じゃあ……。せいぜい、伊原説を修正するぐらいが関の山だね。それに」
俺には、里志の次の台詞がわかった。お前は次にこう言う、データベースは……
「データベースは結論を出せないんだ」

何事にも積極的に関わろうとしない”省エネ”少年・折木奉太郎。しかしここ最近は不思議な謎を解決することが多くなってきた。いつのまにか密室になった教室。毎週3時間借り出される本。そして『氷菓』 という題名の文集に秘められた33年前の真実――。古典部シリーズ第1作。


うーん、それなり。
『春期限定』 のような、日常系ミステリなんだけど……謎が解決されても「アーッ!」 と驚くこともなく、「まあその辺が答えだよね」 と思ってしまう。まあ登場人物たちは淡々と謎を解決するんだから仕方ないけど……。つまり、私自身が提示された謎の解答を考えないから、登場人物たちが悩んでくれないとカタルシスは得られない、ってことか。
諦め癖みたいなもんで、悪癖だとは分かってるんだけど、答えがそこにあるなら見ればいい、という。……やっぱ考えた方がいいかな。うん。『愚者』 からはそうしよう。


というわけで、まずは『愚者』 に解答が載るであろうあとがきの謎を考えてみて……と思ったけど、やっぱり分からないorz