タロットのご主人様。

タロットの御主人様。 (電撃文庫)

タロットの御主人様。 (電撃文庫)

読了。

「……秋人がそう言うなら」
胸の奥から熱いものがこみ上げてくる。
それはそのまま言葉になって、あたしの唇からあふれた。
「あたしが秋人の力になる。そして秋人もあたしの力になってくれる。そう信じてるから」

片目しか"力" のない秋人は、百発百中の祖母と違い、占現者として落ちこぼれだった。そんなある日、訪れた客が秋人にタロット占いを依頼する。しかしそのタロットはただのタロットではなく――キスから始まる学園アルカナコメディ・第1巻。


ま、アレだなあ。
とりあえず序章といった感じ。『座敷童』 最終巻を引っ張り出してみたら、あとがきには、「次シリーズは表紙と基本設定からしアレなことになります。きっと中身もアレでしょう」 と。……確かに、全体はともかく、基本設定とそれに則った一部は紛れもなくアレだった。
ただちょっと、どうにも会話に不自然さを覚えた。『座敷童』 はそれなりに好きだったんだけど、あえてアレな方に行ってしまった作者なだけに、無理してるのかも……?
49頁「――ふえっ」 とか「う゛にゃあ――――――――――――――――――!」 とか……結夏はあざといキャラになりきれてない感が漂うけど、それも積み重なって、最終的には、そんなに悪くはないかな、と思えた。


とりあえず最初の挿絵、平らかすぎるどころじゃなくてむしr (ry