鳥籠荘の今日も眠たい住人たち②

読了。

「……ねえ、誰だって自分で思ってるよりは普通のただの人かもしれないけど、誰だって自分で思ってるよりは、ちょっとは人とは違うトクベツな何かを持ってるんじゃないかな。それを変だとか狂ってるとか言う人もいるかもしれないけど、それはさ、きっとそのまま持ってていいものなんだよ」

ホテル・ウィリアムズチャイルドバート。通称<鳥籠荘>には、普通の社会になじめない一風変わった人ばかりが住んでいる。


あれ? 面白かった。
やっぱり最後の最後がアレだったせいかも。王道一直線・まんま少女漫画の展開。だがそれが (ry
でもよく見返すと、要所要所のシーンが面白くて、最後の締めとしてアレが印象に残っただけかな。47頁「そんなとんでもない――素敵な思いつき」 とか、134頁「見張られている――」 とかコワコワ。なんでちょっとサスペンスというかホラーになってるんだろう。第二話の老人とか第三話のお父さん猫とかは逆だけど。もう何か、お父さんは出てくるだけで和むキャラ。さすが本命馬。
あと第二話はいつ由紀のアレがバレるんだろう、と思って読み進めてたら、というより、それが話の軸だと思ってたら「それはまた別のお話」 的で拍子抜け。第三話で由紀が有生視点とは逆に考えてたのは笑えたけど。年上で絵描きのボーイッシュ美少女……?


しかしこのイラスト、いいなあ。口絵のキャラ紹介が作中のワンシーンになってて、特におじいちゃん達が面白すぎた。かと思えば表紙のその二人は結構渋かったりで。