ほしのこえ

ほしのこえ The voices of a distant star (MF文庫J)

ほしのこえ The voices of a distant star (MF文庫J)

読了。

なんだかんだいっても十七歳の若造にとってこういう素朴でピュアなアイテムは、てきめんな効果を発揮する。馬にニンジン。猫にマタタビ。ぼくも例外ではなかった。
あわてつつ慎重に、鋏を使って開封し、中身を取り出した。
質素は封筒とはうらはらに、出てきた便箋は薄いピンク色をしていた。

ほしのこえノベルス・MF文庫版。


うーん、微妙。
別メディアで物語を作る場合、元々のと同じようにする場合と、改良と改悪の3つになると思うけど……これはどちらかというと改悪の部類かなあ。いや、あくまで個人的に、だけど。やっぱりこういうのって、見た順番に刷り込みがされていくのかな。漫画版>原作>ソフトカバー版>MF文庫版 という順番で見ていったけど、気に入ってる順番もこれと同じ。
まず、”ミカコが1光年先に行くせいで、1年間ミカコからのメールが届かないことをノボルが分かっている” のに違和感。他3つはノボルがそれを分からないって事に重きを置いてたと思うんだけど。
あと、これまた他3つの終わり方は同じなんだけど、MF文庫版はその更に先まで書いてある。やっぱりこれは蛇足じゃない? ……まあ、「この先どうなるか」 の一例が書いてある、っていう意味では面白かったけど。


次は小説版 裏・ほしのこえでも読もうかな。順番どおりに付箋を貼ってあるんだけど、そのまま放置してる。


余談。
柳沼行のイラストが原作のタッチに似てる、というより、それほど違和感がないのが可笑しかった。そういや最近のスピカ読んでない。