砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)

読了。文庫版。

「俺思うに、お袋は誰かにそばいてほしいんだ。自立して公務員なんかになって将来安泰で親のことあんま相手にしない俺じゃなくて、だめで母親がいなきゃなにもできなくて甘やかすには最適のひきこもりの次男のほうが。……じゃ、猫飼えよ? なぁ?」

転校生は、ミネラルウォーターを片手に自分は人魚だと紹介した。――砂糖菓子の弾丸を撃ち続ける彼女と、実弾主義の私の物語。


まあまあ。
超常的な話かな? とか思って読んでたら違ったり、クイズは千原ジュニアが答えられたっていう件で知ってしまってたり、ちょくちょく本を置いたもんで物語の展開しか追えなかったり、紹介文には「暗黒青春ミステリ」 とか書かれてるけど、「暗黒」 にはそうか? と思ったりで*1、結局残念なことに。うーん。
ただ、ラスト3ページとか、199頁「あぁ、海野。生き抜けば大人になれたのに……」 とかはかなり良かった。特にラスト3ページは上手く纏まりすぎてて恐ろしい。


ちょうど「物語」 と「小説」 の違いについてという文章を読んでた所なんで*2、「描写」 の読みが足らなかったかなー、とか思った。

*1:なんかこの辺の、悪意というか、アレな展開に慣れてしまったのが悔やまれる。ていうかどこで慣れたんだろう?

*2:「物語」 の方が楽だよね……。