魔王の憂鬱

魔王の憂鬱 (新風舎文庫)

魔王の憂鬱 (新風舎文庫)

読了。

「さすがはゾルガディウス殿、わかってらっしゃる。ですから、勇者が少女だったとしてもなんの問題もないわけですよ」
「ん? いま話が飛ばなかったか?」

待ちに待って50年、一向に勇者が現れないことに気をもんだ魔王は、自ら勇者を喚び出すことにした。そして召喚した勇者は、はたしてジョシコーセーなるもので……。不安になった魔王は、人間として打倒・魔王の旅に同行することにした。


うーん、軽い。
何がってキャラの行動が。ストーリーを進めるためか、都合の良い方向に話を持っていくキャラが多かった(と思う)。そのテンプレ感が逆に面白いんだよ! って言われれば否定しないけど、それも延々と続かれるとさすがに醒める。
世界観やら設定やらは面白かったけど(例えば、”重力が弱い世界に召喚された少女は、その世界じゃ素でかなり強くて正に勇者” とか) それも後の方になってくると同じパターン(世界観の違い) だったりして、こういうのって一回限りのネタだよなあ……とか。


設定が面白いのに、感想を読んである程度の設定を知ってから買った本だから、仕方ないといえば仕方ないか……。