とらドラ・スピンオフ! 幸福の桜色トルネード

読了。

間に合うだろうか――わからない。
まだこの手は届くだろうか――わからない。
でも、行かなくちゃいけない。遅すぎたバカは、身体が燃える寸前の速度で走らねばならない。

中学受験で自転車にはねられ、高校受験で自動車にはねられ……大事の前に常になにがしかの不幸に遭うという、”不幸体質” の少年・富家幸太が出会ったのは――桜色の嵐だった。とらドラ! 番外編。


いやあ火照るほてる*1。凄かった。
今回は番外編ということで、いつぞやに出てきた生徒会長やら生徒会の諸々の話。「とらドラ!」 というよりむしろ「田村くん」 に近い感じ。まあつまりはそういう話。名前を叫びながら走ったりとかそういうアレ。超ど真ん中を一直線に行く奴。
もうその手のシーンは多すぎるから省略するとして、その他印象に残ったものと言えば、58頁「『みんなの狩野すみれ』 になるんだよ」 は寂しい心地にさせるなぁとか、実際、286頁「この私が、飛んでやる。超えてやる」 は追いつけない憧れと切なさが堪らないなぁとか。あと大河ってこんなにどぎつかったっけ? とか。近刊が鳴りを潜めてただけかな。


待ちきれなかったので電車の中で読んだけど、今回は耐え切れない笑いとかじゃなくて、体温上昇とかとろける脳とかだったので、大丈夫だった。そして更に待ちきれなくて、寝る前にちょっとだけのつもりが……一気読みorz

*1:そういや「とらドラ!」 ってラブコメだった。忘れてた。ギニュー特戦隊やらのイメージが強すぎたから、だろうな……。どう考えても。