しずるさんと偏屈な死者たち The Eccentric Dead In White Sickroom

読了。

「少なくとも、私にはわかる。いきなり脚に激痛が走って、体が吹っ飛ばされて、そしておそらくは急激な激しい出血による体熱の喪失と、文字通り身を引き裂かれる激痛に襲われていたときに、彼女が何を思っていたのか。それは――」

山の中腹、誰が来ているとも知れない病院の一角に、彼女は存在している。何年も病床に臥せっているとは思えない容貌で、いつも私を出迎える。私と彼女の話す話題は、たわいもないことから奇妙な事件まで様々で……。


うーん。
連作短編形式で、安楽椅子探偵のように見聞きしただけの謎を解いていく感じなんだけど、どうも謎解きがすっきりしない……。「なんでその発想になったのか?」 というか、トライアンドエラーをせずに一発で答えに辿り着かれると、あまり腑に落ちないというか。


ブギーはロストメビウスあたりで話に全然ついていけなくなってから読んでないけど、この作者ってこんな感じだったかな……? まあ3巻まで買ってあるし、とりあえず続きに期待。