ハヤテのごとく! 春休みの白皇学院に、幻の三千院ナギを見た byハヤテ
ハヤテのごとく!―Hayate the combat butler 春休みの白皇学院に、幻の三千院ナギを見た by ハヤテ (ガガガ文庫)
- 作者: 築地俊彦,畑健二郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/05/24
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 30回
- この商品を含むブログ (107件) を見る
「……私には正しい道を進んでいるように思いますけど?」
「……?」
「全てを話そうとしたんですよね」
「そうです」
「なら、それが正しい道です」
春休み。下田温泉から帰ってきたナギは、いつも通りにひきこもりつつ怠惰に過ごしていた。そんな所へ、白皇学院にいる雪路から「教室で自習しているナギを見た」 と電話が入る。
ああ、妙にイラストの親和性が高い……*1。
原作者が書いてるから当然なんだけど。漫画原作のノベライズなんて初めての体験。他はどうか知らないけど、本文とは独立したサイドストーリー的な絵が漫画として描いてあったりして、「イラストは本文に従属している」 という認識を改めさせられた。こういうのもなかなか面白いなあ。
さて内容。原作同様、色々な伏字ネタ*2が飛び交うなどして、わりと原作の雰囲気に近かったように思う。漫画としてのテンポは全然だけど*3、各キャラクタの性格や行動はほぼ原作準拠と言って差し支えないレベル。ただ、口調もそうだけど、どこか全体として違和感があって、どうしても「パラレル」 としてしか読めなかった。まぁ書く人が違えば中身も変わるもんだし、許容範囲内ではある。
時系列がコミックス最新刊以降の話なので、コミックス派の私には最新刊の続きとさえ思えた*4。でもそれ故に、あんまり原作のネタバレをして欲しくなかったかな……とも。”解脱した西沢さん” とか、ある意味新キャラみたいなもん。
”コン執事V”、本文中に使ってたら絶対笑ってたのにな……とか思いつつ。次はどうだろう。こういうのって1回限りというか、サイドストーリーにせざるを得ない以上、単発作品になるしなあ。