リバーズ・エンド4 over the distance

読了。

自分の下らない言葉は、弥生を怒らせると思った。でも、違った。そうじゃなかった。弥生はそこに宿るものをちゃんと受け止めてくれたのだ。
言葉ではなく、その奥底にあるものを。
(ああ、そうか……)
ふいに、拓己は気づいた。
(気持ちって、こういうことなのかな……)

実験は失敗。失意の中を暮らす拓己たちは、孝弘の居ぬまま、それでも実験を続行させられる。この実験が行き着く先には、一体何があるのか――。


良作良作。
読んでる途中にも読み終わった後にも、特に「面白い!」 とは思わない。けど、今振り返ってみてみると、結構のめり込んでたなあ……、というのが分かる。”強烈に面白くてのめり込んでる自分” っていうのは、意識してないのがほとんどだけど、そうでもないのに物語に引き込まれてたってのは珍しいかも。
あと、245頁「伊地知は笑っていた」 の辺りで、物語のラインとしては決して感情移入しない側であるはずなのに、伊地知の気持ちがよく分かるのはどうなんだろう。


あとやっぱり最後の引きが強烈すぎるー。さて次で最終巻か。