リバーズ・エンド5 change the world

読了。

「やめてよ、もうっ! みんな意地悪なんだからっ!」
七海の叫びに、全員が笑い出した。その温かい雰囲気に、拓己もまた、笑ってしまった。半分冗談で、半分本気の言葉。そんなことを言える関係なのだ、自分たちは。この狭い場所で、このひどい場所で、いっしょに生きてきた仲間だった。

唯が昏睡状態から目覚めた。しかし一時的に脳に損傷を受けており、記憶を失っていた。シロもクロもクツシタも、自分さえも忘れてしまっていた。拓己は唯に語りかける。短く儚く、温もりに満ちた過去の日々を。


完結。なかなか良かった。
展開はもう、ご都合主義とか通り越して予定調和というか。”デウス・エクス・マキナ” とか言ってる時点でどんなエンディングでも許容範囲内だしw
でもまあ予定調和とか言ってるのは読み終わった後の話で、読んでる途中は非常にドキドキ。2巻の感想で”全滅エンドは先延ばしか?” とか思ってたので、心中でうわーあーあー! とか喚いてた。


エピローグの引っ掻き傷が、非常にすっきりとしたラストだった。まさに、これぞ、といった良い締め方。まあ「after days」 があるけど……。