リバーズ・エンド after days

読了。

「――きっと暑いんだろ、外」
「そ、そうかな?」
問いかけると、
「お、おう」
と直人が肯く。
「うん」
さらに、尋ねていない遥まで肯いている。

あの日から1年――帰るべき日常を持っている者はそこへ戻り、持たざる者はそれを作り出そうとしていた。遥の日常が落ち着いたという報せを受け、かつての「スクール」 のメンバーは再び集う。


これで完結。良かった良かった。
今更ながらに、「半月」 は「雨 fandango」 の後日談だけだったら綺麗な余韻を残せたよなあ、と思う。実際読んでた時は、『まあ別腹別腹』 みたいに誤魔化してたけど、こういう風にすっきり終わらせられると、「半月」 のラストがもったいなく思えて仕方ない。
……とまあ、ハッピーな後日談を楽しむ姿勢で読んでたんだけど、いざ拓己の話になると、これが意外に気分が沈んでしまった。『やられた油断してた!』 と唸らずにはいられない。まあ、落としっぱじゃなくて、落として持ち上げるタイプだったので、読後感は悪くなかったけど。


というかこれ2004年だったんだな……電撃ヴんこに載るくらいだし。割と最近(「半月」 2巻の次がこれ) だった。