DEAR 少女がくれた木曜日

DEAR 少女がくれた木曜日 (富士見ミステリー文庫)

DEAR 少女がくれた木曜日 (富士見ミステリー文庫)

読了。積ん崩2。

「でも、彼氏彼女の関係になるってのアリかもよ」
千尋が意地悪な笑みを浮かべて上目遣いに正吾を見た。
どういうつもりなのか、普段から分からない千尋の目が、今は本当に怪しい光を放って見えた。
二人の間にしばしの沈黙が流れる。

チェス盤の上で目覚めた正吾は、自分が死んだことを聞かされる。しかしそれは事故であり、本来は死ぬはずではなかったと……。与えられる3クレジット。正吾は10/1の木曜日を3回だけやり直すことになった。


なんというか、チープ。
イムループミステリなんだけど、どうにも興味が沸かない。新井輝の私的イメージとしては、分かりにくい会話と人間関係の妙、って所なんだけど、この本は後者が感じられなかった。
「俺が悪かった」「ううん、私が」「いやいや俺が」 (ry の応酬みたいな、そういう妙に遠慮する会話は最近の新井輝にもあるけど、そのまだるっこしさが鬱陶しくて仕方なかった。「感動のしどころ」 であったと思われる箇所も、同じ理由で飛ばし読みしたりしてるし、これで面白いと思えるはずがない。残念。


でもまあ、続くに従ってキャラクタの魅力が出てくると信じて、次へ。金土日と定休日だったか。