天空のアルカミレス5 聖婚の日

天空のアルカミレス〈5〉聖婚の日 (電撃文庫)

天空のアルカミレス〈5〉聖婚の日 (電撃文庫)

読了。

「価値観の違いだね」
「……そうかもな」

礼奈を取り戻し、しかし日向子を奪われてしまった拓也。グロスマンのいる天空の『城(カストラ)』 へ潜入する一行は、真実を目にする。日向子の命運は? グロスマンの目的は? ルスランの言う『聖婚(ヒエロス・ガモス)』 とは?


まあまあ。
特に驚く展開とかでもなく、淡々と読んでしまった。最終巻なのに。様々な真実が明かされたりするけど、それもまあ、特に伏線があったわけでもなく(多分)、ふーん、で済んでしまうものばっかりだったし……。変身ヒーローものというだけあって、戦闘がメインでサクサクとストーリーが進んでいくので、個々人の心理描写が少なかったのが敗因(?) だったのかも。
というわけで、58頁「い、今のなし!」 と、281頁「表情を変えないように死ぬほどの努力を払った」 あたりは好き。欲を言えば、その後の話も書いてほしかったかな。まあその辺、私が求めてるのはジャンルが違ってくるけど。


何だか、総じて次巻への引きが上手いシリーズだったという印象。卑怯だなw


余談。
最終巻にしてイラストがピンポイント直撃。いつの間にこんな私好みの画に!