神様のメモ帳2

神様のメモ帳〈2〉 (電撃文庫)

神様のメモ帳〈2〉 (電撃文庫)

読了。

「彼の意地っ張りなど知ったことじゃない。彼の絶望も、彼の嘘も、言い訳も思い込みもあきらめも、ぼくの手にする真実を阻めはしない。完膚無きまでに助け出してやる」

春休み。ラーメンはなまるでバイトをすると決めた鳴海の前に現れたのは、メオと言う名の健康そうな少女と、彼女には不釣合いなほど大きいボストンバッグ――2億円入り。


うわん、面白かった。
何がってもう、様々なことに中途半端で無力感を付帯させた主人公が。わたしは、常に落ち込んでるキャラも常にボルテージ高いキャラもあまり好きじゃないんですが、この主人公の「適度な矮小さ」 は異常なほど親和性が高かったように思います。
ミステリというよりはサスペンスの方が強いかな。最後、ミンハイ*1の立てた作戦がスマートで驚き。そういう所にアリスや四代目は一目置いているかと思われますが、まあ自覚できる能力でもないか。頑張れ主人公。自分に負けるタイプだけれど。
あと248頁「探偵よりも」 って、何だろう? ”詐欺師” ? でも後者って前者と並列(あるいは対立) してるかなあ。”生者の言葉を活かす、という意味で弁護士*2 とかかな。うーん。


ちょっと1巻を忘れがち、というか1巻で屋上に何が残してあったかも忘れてしまってたので、1巻を掘り返してこないと……。

*1:どう見てもからくりサーカスです。本当にありが (ry

*2:無理矢理つじつまを合わせる、からタクティカルジャッジメントを連想しただけですが!