涼宮ハルヒの憂鬱

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

読了。積ん崩シリーズ3。I☆MA☆SA☆RA。

キョンくん……」
深海に沈んだ豪華客船から発せられる亡霊のような声が、
「……わたしがお嫁に行けなくなるようなことになったら、もらってくれますか……?」
何と言うべきか。て言うか、あなたも俺をその名で呼ぶのですか。

「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたらあたしのところに来なさい。以上」 ――入学そうそうの自己紹介でぶっかまし涼宮ハルヒはしかし、心の底から真剣であった。もちろん普通の人間を邪険にする、という意味でも。だが爪の先まで普通人の俺が、なぜ彼女の行動に付き合っているのだろう?


まあまあ。
300ページにも関わらず妙に長かった。間延びしてるわけじゃないけど、どうにも、何も起こっていないというか、イベントがない。3人それぞれの説明でページが埋まってるせいかな。しかも、ハルヒが今のような流行になるずっと以前、「人気作ですよ」 くらいの時に漫画版(旧い方) を読んでたせいで、ある程度の説明は知ってるという……。
要するに、第7章はけっこう楽しかったんだけど、それ以外の肉付けが厚すぎて面倒だった……と。あと主人公の一人称が、一人ボケ一人ツッコミでもないけど、それに似たウザさが感じられて微妙に不快感を覚えた。これが8巻分*1続くのか……? と思うと食指が止まりそうで考えるだに恐ろしい。


とりあえず何も考えず、消失までさっさと行ってしまおう。


余談。
原作にも関わらずイラストと脳内絵が一致しないというのは面白い体験。あと巻末の他作品の宣伝で、米澤穂信愚者のエンドロール」 スニーカー版の表紙が……リバーズ・エンドと同じ絵師だったんだ。

*1:手元にある分。最新が9で延期したのが10だっけ。