涼宮ハルヒの溜息

涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)

読了。

ハルヒは文芸部室にいて、ビデオカメラとパソコンを繋いで何かをやっているようだったが、俺がいきなり扉を開けたのを見て、驚いたように顔を上げた。左手にもってるのはカレーパンか。
そのパンを慌てたように放り出し、後ろに手を伸ばして髪を触っている――と思ったら、はらりと黒髪がほどけた。理由は知らないがくくっていた後ろ髪を慌てて解いたらしい。

宇宙人未来人超能力者と一緒に遊ぶのが目的の涼宮ハルヒ。目下の関心ごとは文化祭であり、宇宙人未来人超能力者の映画を撮ることになり――つまりは、周りにいる宇宙人未来人超能力者たちが苦労を強いられるということである。


まあまあ。
やっぱり微妙なのは何故だろう。今回はイベントが無いってわけでもないし、むしろ十分なんだけど……何だろう。読んでいる時は、面白いことは面白いけれど、本を閉じれば順次内容を忘れていく感じ。ストーリーが容易に判断がつくせいか。あるいはハルヒに対するキャラクタの反応が変わってないせいか。キャラクタの精神的な変化というか、内心の変化がない。
そうだとしたら、引用文あたりが面白いと感じたのも納得がいくかな。差分というか。1巻と2巻で半年経ってるらしいけど、その間に関係が変化してない(ように見える。今の所) のが気になってたのかも。


あとこの一人称にも慣れてきたけど、行間空けて1文を強調するのは未だ慣れず。強調のしどころが自分の感覚と合わないというか、行間以前の文から強調させたい1文が推測できるから、驚かせようとしているのが逆に興ざめというか。