涼宮ハルヒの暴走

涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)

読了。

「涼宮さんの望みが何かは知りませんが、試みにこうしてみてはどうです? 背後から突然抱きしめて、耳元でアイラブユーと囁くんです」
「それを誰がするんだ」
「あなた以外の適役がいますかね」
「拒否権を発動するぜ。パス一だ」
「では、僕がやってみましょうか」
このとき俺がどんな顔をしていたのか、自分では見るすべがなかった。

夏・秋・冬と体験してきた「暴走」 を一つにまとめた短・中編集。


如才ない面白さ。
エンドレスエイト…… 短編。1回で終了か。まあ憶えてないなら繰り返しても一緒かな。
射手座の日…… 短編。179頁「読書好き宇宙人の姿を見失うときがある」 が何とも微笑ましい。
雪山症候群…… 中編。「消失」 ほどではないけど、「どうしたらいいのか分からない感」 が味わえて満足。237頁「有希に変な下心を持ってんじゃないでしょうね」 に対して「だったらどうするっていうんだ」 って返したら、一気にラブコメor少女漫画時空に突入だよなあ……とか思いつつ。


さて次ぐらいは長編かな。どうにも長編が4,5ヶ月単位であって、その間を短編の出来事で埋める感じらしいし。