渚フォルテッシモ

渚フォルテッシモ (MF文庫J)

渚フォルテッシモ (MF文庫J)

読了。ちょっとだけ*1タイトル買い。

「ちょっと連れていってほしいところがあるの」
不穏な響きに腹の底がひやりと冷えた。だが、選択の余地はない。
「い、いいよ、どこ?」
渚が思わせぶりに微笑んだ。
「誰もいないところ。そうね、山奥がいいかな?」

UMAが大好きでたまらない山ノ上大地は、夜の学校で怪しい声がするという噂を聞き、密かに忍び込むことにした。そして聞こえてくる物音。その中心、一年五組の教室にいたのは――全裸でずぶ濡れの美少女?


ちょっと展開が性急な感じ。
変人(UMA好き) と学校一の美少女(猫かぶり) で、「私みたいな美人に仕えることができて幸せね!」 ……って、それどこの『ぷいぷい』 ? とか思ったけど、まあ中身はそれほど似てるわけでもなし。しかし同じMF文庫で似たような設定がよく通ったなあ。
主人公の能力が微妙というか、一見すると役に立たない能力で、だからこそその使い所に注目してたのに、いまいち魅力のない使い方だったのが拍子抜けかな。最初は”右手の力” とかってぼかした表現だったのに、次では普通に能力の紹介してるし。……まあ、学園ラブコメとしては些事だけど。だけど、だからこそ、その辺も力入れて欲しかった。


うーん、まあ、ツンデレを軽く楽しみたいなら読んでみてもいいかも。


余談。
161ページのイラストが、なんとなく「GOSICK」 の武田日向と似てる雰囲気がしたけど、気のせいかな?

*1:面白くなさそうな予感もしたから。そんな余地も入らない程のタイトル買いもある。