涼宮ハルヒの陰謀

涼宮ハルヒの陰謀 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの陰謀 (角川スニーカー文庫)

読了。

俺はどうしたらいいんだ?
「あなたの判断で行動すればいい」
真摯な黒い瞳に俺の姿が小さく映っている。
「わたしがそうしているように」

ハルヒがやけに大人しい。何を企んでいるのか不気味に思いつつも、懸案事項はそれじゃない。俺が今考えるべきは、俺は何をするべきかということ――何故かって、8日後から来た朝比奈さんが隣にいるからだ。


段々まったりとした面白さに。
なんというか、何が起こっても許容範囲内というか。読んでてドキドキ感もなく、冷静な傍観者といった具合で読み進めることが出来る……つまり、とりたてて感想が無い、ということです。


・またTT。古泉もほぼ普通人。
長門の変化が顕著だけど、他の全員の変化も良い感じ。敵味方の区別という意識が生まれてきた。
・割と難しいことを知ってる癖にキョンはテストの点が悪いんだな(3,4巻辺りから思ってたんだけど、いざ感想を書く段になって忘れてた)。まあ「小さい頃によく本を読んでいた」 「授業に集中しない」 というのは言及されているところ。
鶴屋さん……恐ろしい子っ……!


しかしこの安定感。消失のような、一気に足場が崩れる余地、亀裂みたいなもんがなさそうに思える。物語の方向性がないというか。日常系4コマ漫画のような。