とある魔術の禁書目録SS

読了。

「絶対に不可避と思われた諍いを、奪われる事が当然だという命を、決して折れずに前へ進むだけで解決してきた、小さな力を。味方の未来を救い、敵の未来すら奪わず、こうして一同に揃う機会を与えてくださった、あの力を。……威光も背景もない『彼』 にできて、何故私達にはできないのでございましょう?」

本編では出来ないストーリーによって本編を補完する、禁書目録短編集。


予想外に楽しめた。当たり外れが大きく期待値が低かっただけに、余計に。
「鍋と肉と食欲の大戦術」……当麻を押さえつけるクラスメイトたちが分かりすぎてるw
「灰色の無味乾燥な路地」……ラスト111頁「サァービス」 に惚れた。
「イギリス清教の女子寮」……やはりラスト。”洗濯機” に泣かされる日が来ようとは。笑うしかない。
「酔っ払った母親の事情」……敵がいつもより弱くて当麻の論理が通ってる分、3割増くらいでかっこ良く見える。225頁「そんなつまんねえ幻想なんか自分でどうにかしやがれ」 はこいつらにしか言えない台詞だな。


基本的に前巻より連続した時系列なので、もう普通に続編ですよねこれ。ブレークポイントな巻でした。