バッカーノ!1705 The Ironic Light Orchestra
バッカーノ!1705―The Ironic Light Orchestra (電撃文庫)
- 作者: 成田良悟,エナミカツミ
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/07/01
- メディア: 文庫
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「それを踏まえて、色々と考えてみたんだけどね……やっぱり、君とヒューイは似合ってると思う」
「だから、俺も君を応援するよ」
少女に染みいるその言葉は、同時に呪いのようでもあった。
1705年。ヒューイ・ラフォレットは世界を呪い、全てに距離を置いて、孤立した少年期を送っていた。エルマー・C・アルバトロスが現われるまでは。アイツを見ると何故こうも苛立つのだろうか――? エルマーとヒューイの少年期を描いたバッカーノ外伝。
まあまあ。
やっぱり初読では何が何やらサッパリだったりで、読み返した時の方が面白かったりしましたが。何も考えずに読んでたらこうなるのかも。
というわけで、まだ普通の人間だったヒューイの少年時代の話。「不死の酒」 を悪魔が授けたのが1711年らしいので、まだまだ普通の人間ばっかりです*1。しかしあれですね。少年ヒューイはどこからどう見ても主人公キャラですね。顔も良いし。少年漫画……いや青年の方かな。それがあんな老成した悪役キャラになるとは……。もったいない。
あとは……、引用文の”呪い” というのが、三角関係のアレコレかなあとか思ってたんですが、読み返してみると違うっぽいとか、294頁「なら許す」 のストレートさに吹き出したりとか。
何だか1巻で完結してくれないと脳の許容量をオーバーしてしまう予感が。どうしよ。
余談。
弟の名前「グレッド・アヴァーロ」 が口絵にしか登場してないってのはある意味凄いよね。