モノケロスの魔杖は穿つ 3
- 作者: 伊都工平,巳島
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2007/07
- メディア: 文庫
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「これは『月ルール』 なんですよ。私たちもそれに従わなければならない」
意味不明のことを麻奈は言う。ヒロははたと思いついて、自分自身を指さした。
「月? 新しい月!」
「もうとっくに中古ですよ。いつまでも厚かましい人だ」
「中古……」
突如として押し寄せた多数の転校生……国王となったヒロの元に、各勢力から異能者たちが集められたのだった。剣呑としたクラスはやがて「委員長決定戦」 なるもののが開かれるまでになる。
ええええええええええ!? ええええええええええ!?
二回言ってみました。1回目は第六章で、2回目はラストで。なんか予想外にごちゃごちゃした、しかし終わってみるとスッキリ通った設定だったかなと。
中々面白かったんですが、後悔すべくは、律の憤りは2巻をしっかり読み返しておけばもっと衝撃的だったかな*1とか、何だか所々で読みにくい箇所があって*2何度も読み返してたらテンポが悪くなったりとか。まあ読みにくいのは1,2巻とも共通してるので今更という感じですが。
前半部は割とコメディで、”無言で寝技をかけてくる” だなんて、何とも羨ましい変な姉弟だとか、106頁「よ―――――し!」 がハイテンションすぎて笑えてくるとか、130頁「『the chariot』 of ふぁ!」 とかもう笑いすぎて仕方ないとか*3。
……あとがきで「×××××の謎が解き明かされます。お楽しみに」 とか言われると50%くらいは解き明かされない気がしてなりませんが、まあ、お楽しみに。