モノケロスの魔杖は穿つ 3

モノケロスの魔杖は穿つ〈3〉 (MF文庫J)

モノケロスの魔杖は穿つ〈3〉 (MF文庫J)

読了。

「これは『月ルール』 なんですよ。私たちもそれに従わなければならない」
意味不明のことを麻奈は言う。ヒロははたと思いついて、自分自身を指さした。
「月? 新しい月!」
「もうとっくに中古ですよ。いつまでも厚かましい人だ」
「中古……」

突如として押し寄せた多数の転校生……国王となったヒロの元に、各勢力から異能者たちが集められたのだった。剣呑としたクラスはやがて「委員長決定戦」 なるもののが開かれるまでになる。


ええええええええええ!? ええええええええええ!?
二回言ってみました。1回目は第六章で、2回目はラストで。なんか予想外にごちゃごちゃした、しかし終わってみるとスッキリ通った設定だったかなと。
中々面白かったんですが、後悔すべくは、律の憤りは2巻をしっかり読み返しておけばもっと衝撃的だったかな*1とか、何だか所々で読みにくい箇所があって*2何度も読み返してたらテンポが悪くなったりとか。まあ読みにくいのは1,2巻とも共通してるので今更という感じですが。
前半部は割とコメディで、”無言で寝技をかけてくる” だなんて、何とも羨ましい変な姉弟だとか、106頁「よ―――――し!」 がハイテンションすぎて笑えてくるとか、130頁「『the chariot』 of ふぁ!」 とかもう笑いすぎて仕方ないとか*3


……あとがきで「×××××の謎が解き明かされます。お楽しみに」 とか言われると50%くらいは解き明かされない気がしてなりませんが、まあ、お楽しみに。

*1:言われて初めて律の兄弟の設定を思い出したよ。

*2:多分これは相性の問題で、「〜に、したがっている」 を「従っている」 と読んで『???』 と思ったりとか。

*3:ちなみに「 『the chariot』of fire[導く光の壁] 」 ですね。