学校の階段6

学校の階段6 (ファミ通文庫)

学校の階段6 (ファミ通文庫)

一週間ぶりに読了。

「茨の道だぞ」
「……仕方ないんです」
「損な生き方だ」
「……仕方ないんですよ。だって、そうでしょう? 僕らはもう、そういうふうに生まれついてしまったんですから」

いつものように学校へ行き、いつものように階段部へ通い、いつものように――気がつけば、幸宏は階段に対する情熱を失っていた。


おお、久しぶりに面白かった。安心安心。
やっぱ青春モノってのは叫ばないとね。大勢に反逆しないとね。……既刊の感想を読み返してみると、2巻以来の情熱っぷりじゃないのかな。あまり覚えてないけど。
多分、反発とか反抗とかいった気持ちの行き場である学校側の『大人の作る檻』 みたいな話が、1,2巻でほとんど解決してしまったせいで、各キャラの過去編とかいう微妙な展開になったんじゃないかと。
129頁「『あの、雄々しき僧帽――』 バチイッ」 には笑い転げた。なんかちょっと前のバラエティ番組のノリっぽい。132頁「独り言の声の大きさにですか?」 これはいい返し方。でも、こいつこんな皮肉で返せるようなキャラだったっけ? そして267頁「楽しそうじゃないですか」 273頁「運命なんだよ」 の2つは、まさに楽しかった。


しかし、なんというか、盛り上がることはいいけれど、次の巻が不安な盛り上がり方のような気がしてなりません。