時載りリンネ!1
- 作者: 清野静,古夏からす
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/07
- メディア: 文庫
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「季節が巡るっていうのは凄いことなの。今は夏だけど、秋が来て落ち葉が舞って、冬になる。雪が振り、根雪になり、そして春が巡る。気がついたら背が伸びていたり、かけっこが速くなっていたり、知らない言葉を覚えていたり……。うまく言えないけど、そういうのって、すごくすごく、素敵なことだと思わない?」
200万字を読むことで1秒だけ時を止められる”時載り” という種族がいる。彼らは普通は”塔” に住み、一生を本を読んで過ごすのだが……稀に人間と同じ生活をしたがる時載りもいる。「わくわくするような冒険がしてみたい!」 ――そんな少女の物語。
うーん、可もなく不可もなく。
前評判が結構高かったので、ハードルが上がっちゃったんですね……。7月刊のスニーカーに入ってた広告を見て買おうと思ってたんですが、ついつい他の人の感想を(頭だけ) 見てしまいました。反省。
昨日の「エトランジェ」 とは逆に、今度は細かい所が気になりだしたのも敗因の一つかと。例えば、お爺さんからの手紙とかを伏線だと思って頭に入れてたら、それほど明確な伏線でもなく、含みを持たせた言い方レベルだったりとか。それに、やっぱりストーリーや話の展開を中心に読んでたんですが、その辺は割と普通*1でしたしね。
225頁「女の子は時々預言者になる」 おぉ! 綺麗にまとまった。299頁「久高にはたっぷり文句を言いたいところだけど」 ああ、やっぱり”凪のために9日まで待つように” 久高が頼んでたっぽいな。別に使うだけなら使える*2し。324頁「私は時間と共に生きることができるの!」 引用文と合わせて、彼らが言うと何とも感慨深い言葉になりますね。
読み返してみると、引用した辺りとかは良いかなー、とかも思うけど、やっぱり初感は覆らないかな。残念。ほんと残念。
余談。
もしかしたら他の言語かもしれませんが、英語では gay はアレだよね。そうじゃなくて guy だよね。……こんな箇所を気にしてるからいけないのでしょうか。まあいいや。