みずたまぱにっく。2 - This is MIZUTAMASHIRO!! -

読了。

「銀河が見えた! 銀河が!」
興奮気味にそんなことを言う忍に、マシロはうさんくさい視線を向ける。
なに言ってんだか、このひとは。
「銀河って、意味判んないし」
ぼそりとひとりごとで言ったマシロだったが、それを耳にした千尋がひっそりと顔をそらしていた。

水田マシロ。十三歳。中二。そんなワケで、超名門校の女子寮にて「お手伝い」 ライフ続行中。思いがけずお嬢様たちの”秘密” を知ってしまマシロの生活は、平穏無事とは過ぎないようで……。


うむ、面白かった。
けれど、中盤まではちょっと退屈だったかな。どこに話が向かってるのか曖昧だったように思う。帯では「クールなお嬢様チヒロの秘密が明らかに……」 と書いてあるので、この巻では千尋を攻略するはずなんだけど、その肝心の千尋っていうか攻略とかそういう話でしたっけ!? ……そういう話でした。あ、そうなんだ。へー。ほー。ふーん。
マシロをメインに4人を1単位として話が進むと思ってたんですよ。何というか、印象として。順に1人1人、マシロと関わらせていく形式みたいです。つまりあれです。”変則ラブコメ” というわけです。175頁「胸が、キュンッ、と締めつけられた」 あたりから『おお?』 とか思ってたんですが。おかしーなー。1巻はそんな感じじゃなかったと思うんだけどなー。イントロダクションだったのかなー。
取消線とか使っていいんだ、とか、258頁「――模倣メガネ!!」 1巻では出オチだったこのネーミングですが*1、今回はしっかり面白かった、とか、273頁「水田マシロ。十三歳。中二」 あたりはもうニヤニヤが止まりません、とか。


感性で書き殴っているような文体ですが、ハマると癖になるようです。これは期待。次は日向かな。

*1:そのおかげで、知っていたから面白くはなかった。