疾走する思春期のパラベラム
- 作者: 深見真,うなじ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/09/30
- メディア: 文庫
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「……突然女の子を裸に剥いたり、『心理学のテストだ!』 って変な衣装を着せようとする。人読んで城戸高校の女なまはげ。『可愛い娘はいねがー!?』 って……ホンマ恐ろしい人や」
「なんで関西弁?」
「やる気の無い部活です」 という映画部の紹介文に、幽霊部員としてピッタリだと思い出向こうとした一兎だったが、なぜか門前払いを喰らってしまう。そしてその日の帰りに、不躾な対応を謝りに来た映画部の志甫と一緒にいた場面で、謎の敵が襲ってきて――サイコアクション。
あまりに普通。
設定としてはいい感じに少年漫画ですが、キャラクタたちは明らかに少年向けではない奴らばかり、というか全員がトラウマ持ちって。何だそりゃ。私の認識としてはトラウマというのはそんな「心の傷」 レベルじゃな……って、読み返してみると「心の傷」 って書いてありますね。多分”トラウマ・シェル”*1 で印象付けられたせいです。
微妙だったのは、136頁「すべては状況証拠にすぎないが、疑うには十分だろう」 ああもう反論してええええ! 詭弁でうやむやにしてええええ! とかで、色々とツッコミ所があったのが原因かな。あと志甫のアホの子っぷりは大変よろしいのですが、vip 語を話すのは、なんというか、アホの子を通り越して「不特定多数の匿名希望な人間」 →「中身の無い上っ面だけの性格」 というイメージになってしまってマイナスでした。残念。
一応、今月発売の3巻に備えて2巻も買ってみましたが、さてどうでしょうね。